2026.3.14
岡山市南区 急斜面の特殊伐採
【ビフォー】

【アフター】
住宅の裏山から伸びた木と竹が屋根に当たって、このままでは屋根がいたむので伐採してほしいとのご依頼で作業させていただきました。
◾️事前視察の結果
竹にカズラが絡んで登って成長していて、絡んだカズラの重みに負けた竹が大きく曲がってしまい、屋根に当たった状態で枯れたりして枯れ葉が屋根に溜まり、それが堆肥となって瓦の下の屋根の木まで腐食させる事になりかけていました。
さらに、急斜面から住宅の上に覆い被さるように伸びたカシの木やクヌギなどが太く成長して、特にカシの木から落ち葉とドングリが屋根の上に落ちて、それが多くの堆肥となって屋根だけでなく雨樋にも溜まり、雨樋は完全に詰まってしまっていました。
◾️打合せ
木が太く成長しているので、ロープを使った吊り切りを行わないと伐採した太い枝で屋根瓦が割れたり、住宅を破損する恐れがあるので特殊伐採を行う事となりました。
◾️作業
ロープと滑車など専用の道具を使い、吊り切りで屋根を破損させないように慎重に屋根を覆っていた樹木の枝を切っていき、竹に絡んだカズラを除去しながら、不要な竹を間伐し、急斜面なので今後、住宅に枯れた竹が倒れてきた時の為に頑丈そうな成竹を残して壁のようにしました。
【落ち葉やドングリによる住宅のいたみ】
今回のように屋根を覆うように樹木が伸びると何が起こるのかを簡単に説明します。
①屋根に落ち葉が落ちると同時に、細い枯れ枝も落ちます。細い枯れ枝と落ち葉がセットになるとなかなか自然にふく風では屋根から飛ばなくなり、次第に溜まっていきます。
②溜まった落ち葉と細い枯れ枝にドングリも引っかかって、重量が増して風に飛ばされなくなり屋根に溜まります。ドングリには虫が来てドングリを食べてフンをします。
③落ち葉と枯れ枝、ドングリ、虫のフンや死骸が溜まっていくと、それらに付着した菌によって醗酵が始まります。
④屋根の上で醗酵して堆肥となり、落ち葉やドングリが分解され土のようになると、風で飛んできた種が発芽し始めます。発芽した雑草や雑木の根が堆肥だけでなく屋根瓦の中にまで伸びます。
⑤根が伸びて成長すると、太くなります。太くなると屋根瓦の隙間に入って根も太くなり瓦の隙間を少しづつ広げていきます。こうなると屋根瓦が外れたり、瓦の下にも落ち葉などが入り出します。
⑥屋根瓦の下の屋根板に堆肥が当たり湿気が溜まるようになると屋根板が腐り始めます。または湿気によってシロアリなどが木材に穴を開けやすくなります。次第に屋根を構成してる木材がいたんで弱くなります。
⑦屋根に使われている木材へのいたみが数年がかりで進行すると、屋根瓦と堆肥の重さに負けて屋根が崩れ落ちます。
⑧ここまで来ると住んでいる人は屋根の穴に気付いて修理しますが、空き家の場合は気付かれる事はなく、屋根の穴からあらゆる物が住宅の中へ入ってきます。落ち葉や堆肥だけでなく、雨によって屋内は濡れて腐り始めます。屋根の穴から虫が侵入して来ます。その虫をエサとして小動物も侵入してきます。
⑨こうなると空家は中からも外からも傷み始め、かなりの速さで倒壊の危機が訪れるようになります。
以上のように住宅の屋根に落ち葉が溜まると大変危険です。
















